はじめまして。心理的安全性の高い職場にしたい若手OL、おもち(@omochidaihuk)です。
「上司に企画を提案してみたが、うまく伝えることができず却下されてしまった…」
「妻(夫)に話を理解してもらえず、ストレスが溜まる…」
皆さんは、仕事やプライベートにおいて、他者と円滑なコミュニケーションをとることができていますか?
私自身これまで、様々な人とお会いする中で、自分の意見を相手に理解してもらうことの難しさを学んできました。
時には、相手に聞く耳すら持ってもらえず、精神的に疲弊してしまうことも多々ありました。
他者に自分の意見を伝え、理解してもらうためには、一方的に意見を伝えるのではなく、相手の脳のタイプに応じた説明の工夫をする必要があります。
そこで今回は、これまで私が学んできたことをもとに、「相手に伝わるコミュニケーションの取り方」についてお話します。
この記事では、以下の内容について知ることができます。
- 相手に伝わるコミュニケーションとは
- 相手のタイプ別に応じた伝わるコミュニケーション術
それではいってみよう!
”伝える”と”伝わる”のちがい
初めに、”伝える”と”伝わる”のちがいについて確認します。
”伝える”とは、自分が主語であり、相手の理解や同意は関係なしに自分の意見を一方的に伝達するコミュニケーションのことを言います。
対して、”伝わる”とは、他者が主語であり、自分の伝えた意見を相手に理解してもらうといった双方向のコミュニケーションのことを言います。
相手に意見を伝える際、相手の理解度を無視して一方的に伝えるのは、自己中心的な行動であり、コミュニケーションとは言いません。
相手に意見を伝えた結果、その内容を理解してもらったうえで動いてもらう、これこそが本来の正しいコミュニケーションの在り方です。
それでは、相手に伝わるコミュニケーションとは、具体的にどういったことを意識すれば良いのでしょうか。
相手が左脳派か右脳派かで伝え方を変える
相手に意見を伝える際、私が最も意識していることは、「相手が左脳派か右脳派かで伝え方を変える」ことです。
人は物事を理解する際、左脳を優位に働かせる派と、右脳を優位に働かせる派に分かれます。
左脳派の人は、客観的なデータをもとに判断し、言語や数字などによって物事を捉える傾向にあります。
そのため、相手の意見に対し、論理的整合性がとれているか、根拠があるかといった点を重視します。
一方右脳派の人は、五感をもとに判断し、感覚的に物事を捉える傾向にあります。
そのため、相手の意見に対し、自分の感情が揺さぶられるような魅力があるかといった点を重視します。
同じ意見でも、相手の脳のタイプによって伝わり方が異なるんですね。
このことを意識したうえで、相手が左脳派か右脳派かを判断し、意見の伝え方を工夫することが重要です。
それでは次に、相手の脳のタイプに応じた意見の伝え方についてお話します。
相手が左脳派の場合
左脳派タイプの人は、「客観的な数字や根拠」を好み、感動的なストーリーや情熱的な想いといった、抽象的な考えは嫌う傾向にあります。
このような相手には、何故その目的を達成する必要があるのか、達成することによるメリットも含め、客観的な数字や根拠法を用いて論理的に説明をすることが重要です。
具体的には、以下の点を意識してまとめて、論理的に伝えるよう心掛けます。
- 目的とゴールに因果関係を持たせ、合理的な手段を選択する
- 内閣府等の信憑性のある機関が出している資料や法律を根拠として引用する
- 費用対効果を明示する
- 資料は簡潔に要点だけをまとめ、無駄な情報は省く
左脳派タイプの相手に、最初から感情的な想いを伝えてしまうと、稚拙な印象を与えてしまい、せっかくの良い意見も聞いてもらえない可能性があるので注意です。
次に、右脳派の場合についてお話します。
相手が右脳派の場合
右脳派タイプの人は、「心が揺さぶられるような感動的なストーリー」や「クリエイティブな発想」を好み、誰もが分かるような客観的なデータや数字は嫌う傾向にあります。
このような相手には、「お客様からの要望を叶える」「〇〇を達成して、多くの人に喜んでもらいたい」といった、情熱的な想いを熱く語り、相手の心を突き動かすことが重要です。
具体的には、以下の点を意識してまとめて、論理的に伝えるよう心掛けます。
- お客様からの要望や、従業員自身の体験談といったストーリー性のあるもの
- クリエイティブかつ前向きな発想
- 目的を達成することにより実現させたいビジョン
- 資料は図やイラストを用いて、視覚的に興味を持たせる
右脳派タイプの相手に、データや法律だけを用いて淡々と説明をしてしまうと、理屈っぽい印象を与えてしまい、マイナスなイメージを持たれ、感情的な理由で却下されてしまう可能性があるので注意です。
【具体例】ウェブサイトのリニューアル案について
ここで一つ、「弊社のウェブサイトのリニューアルを上司に提案する」という事案を例に、左脳派の上司と右脳派の上司、それぞれのタイプ別の説明方法について紹介します。
ちなみに私は右脳派タイプです。
左脳派の上司に提案する際の例
左脳派の場合、「客観的なデータ」があると納得しやすい傾向にあります。
具体的には、以下のような数字や法律等のデータを用いて説明します。
- 検索エンジンで表示される順位
- Google Analyticsのアクセス数やページ直帰率・離脱率
- 障害者差別解消法が変わり、「合理的配慮の提供」が義務化されたことに伴う、ウェブアクセシビリティを向上させる必要性
論理的に整合性がとれているか、という点を重視した説明の工夫を心掛けると納得してもらいやすいです。
右脳派の上司に提案する際の例
右脳派の場合、「実現させたいビジョン」があると納得しやすい傾向にあります。
具体的には、以下のようなイメージがしやすい理由を図やイラストを用いて説明します。
- 競合他社と比較した自社の課題
- お客様や従業員から寄せられた意見
- 新規顧客の獲得や商品の買上率の向上、記事作成にかかる人件費の削減といった将来的に実現させたい目標
具体的に達成したいビジョンや前向きな考えを前面に出し、熱意を込めて説明すると納得してもらいやすいです。
このように、相手の脳のタイプに応じて説明の工夫をすることが重要です。
ちなみに、プレゼンが上手な人は、相手の左脳と右脳のどちらにも働きかけた説明をします。
相手に事実をロジカルに理解させることができたら、具体的なビジョンや想いを伝え、こちらの意見に説得力を持たせます。
左脳派、右脳派というのは、あくまでも「どちらの脳を優先的に使って考えるか」というちがいであって、左脳派には根拠だけ示せば良い、右脳派には感情的に伝えれば良い、というわけではないからね。
どちらに重きを置いた説明をするのか、相手の脳のタイプに応じて変えることが重要なんですね。
参考になった本について紹介しておきます。
【余談】男性脳と女性脳のちがいによるコミュニケーションのトラブル
余談ですが、夫婦で話が噛み合わないといったトラブルがよくありますよね。
これは、男性脳と女性脳で思考回路にちがいがあるからです。
女性は男性と比べて、右脳と左脳をつないでいる「脳梁(のうりょう)」という神経の働きが良いと言われています。
そのため、会話という論理的な行動をとる際、男性は左脳を使って話すのに対し、女性は左脳と右脳両方を行き来しながら話す傾向にあります。
男性側が論理的に会話を進めたいのに対し、女性側は事実だけでなくそのとき感じた自分の感情も含めて会話を進めたいのです。
その結果、男性は女性の言いたいことを理解することができず、女性は男性に共感してもらえていないように感じる、といったコミュニケーションにおけるトラブルが発生します。
相手の脳のタイプに応じた説明の工夫を心掛けると、コミュニケーションにおけるトラブルを回避することができるね。
まとめ
最後に、相手に伝わるコミュニケーションの取り方についてまとめておきます。
- 相手に意見を伝える際は、一方的に伝えるのではなく、相手に理解して動いてもらうことが重要である
- 相手が左脳派か右脳派かによって、物事の捉え方が異なるため、脳のタイプに応じた説明の工夫をする
- 相手の思考の癖に応じた説明の工夫をすると、コミュニケーションにおけるトラブルを回避することに繋がる
以上です。
様々な価値観の人がいるからこそ、コミュニケーションにおける配慮は大切ですね♪
次回は「言い方一つで印象が変わること」について、記事をまとめたいなと考えています。
以上!おしまい!