はじめまして。心理的安全性の高い職場にしたい若手OL、おもち(@omochidaihuk)です。
「人から好かれるにはどうしたら良いんだろう?」
皆さんは、『自分は周囲の人から好かれているはずだ!』と自信を持って言えますか?
また、皆さんの周りには、素敵な人だなぁと思う人はいますか。
実際私の周りにも、みんなから愛されている、仏のような人が何人かいます。
そういった人たちに共通する点は、誰に対しても”思いやりのあるコミュニケーションをとっている”という点です。
思いやりのあるコミュニケーションとは、具体的にどういったコミュニケーションなのでしょうか。
そこで今回は、私の周りにいる素敵な方々から学んだ、「思いやりのあるコミュニケーション術」についてご紹介したいと思います。
この記事では、以下の内容について知ることができます。
- 思いやりのあるコミュニケーション術
- 思いやりを持つことのメリット
それではいってみよう!
思いやりのありコミュニケーションとは
皆さんは、思いやりのあるコミュニケーションと聞いて、どんなイメージを抱きますか。
おそらく、「相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーション」といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
常に声掛けを行う、優しい態度で接する等、様々なコミュニケーションが思いつくかと思います。
しかし、思いやりのあるコミュニケーションとは、意外と奥が深く、自分はできていると思いつつも、できていないことがほとんどです。
具体的にどういったコミュニケーションが思いやりのあるコミュニケーションなのかについて、お話ししていきます。
思いやりのあるコミュニケーション術
それでは早速、思いやりのあるコミュニケーション術について、3つ紹介します。
- 積極的な傾聴の姿勢を見せる
- 相手の話は最後まで聞いたうえで、否定はせずにブラッシュアップさせる
- 相手の理解レベルに応じた説明の工夫をする
順番にご説明いたします。
①積極的な傾聴の姿勢を見せる
1つ目は、「積極的な傾聴の姿勢を見せる」です。
積極的な傾聴の姿勢とは、「アクティブリスニング」とも言われています。
アクティブリスニングとはコミュニケーションの一つであり、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースが提唱した傾聴姿勢のことです。
カール・ロジャースは、傾聴の3原則として「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」を挙げました。
はじめに、「共感的理解」とは、相手の立場に立ち、相手の気持ちを想像し、理解してあげることです。
ここで注意すべきなのは、相手の感情を主観的に捉えるのではなく、相手の表情、発言、態度から、相手の立場に立って気持ちを想像することが重要です。
相手の意見に対し、主観的な意見を言ってしまっている例としては、次のパターンです。
今月は40時間も残業してるよ…。少し疲れてきたし、休みたいな…。
僕は今月80時間も残業してるから、気持ちがわかるよ。もう少し頑張ろう!
いぬ先輩は、おもちの「残業が辛い」という気持ちに理解を示しているように見えますが、これはただ自分も同じ気持ちであることを示す“同感”であって、共感とは言えません。
共感とは、自分の気持ちや感想は一旦置いておいて、相手の気持ちをメインに物事を捉えます。
相手の気持ちに共感を示す良い例は、次のような返し方になります。
今月は40時間も残業してるよ…。少し疲れてきたし、休みたいな…。
それは大変だね。残業が続くと、身体的にも精神的にも疲れてくるよね。少しでも良いから、どこかでお休みは取れないのかな?
おもちの発言からは、「残業が続いて疲れていること」と「お休みをとりたいこと」の2つの気持ちが分かるはずです。
シゴデキなりすさんにとって、おもちの仕事なんておちゃのこさいさいなはず…
しかし、りすさんはいったん自分の感想は置いておき、おもちの気持ちに寄り添った返しをしています。
このように、相手の気持ちを理解し、相手の立場に立って意見を伝えることが大切です。
次に、「無条件の肯定的関心」とは、相手の意見に対し、善か悪かで評価したり、自分の物差しだけで意見を言ったりするのではなく、相手の意見を素直に受け止めることです。
何でもかんでも、白黒はっきり決めつけたり、正論を押し付けたりする人がいますが、多くの人は、何の根拠もなしに、最初から自分の意見を否定されると嫌な気持ちになります。
最初は無条件に相手の意見を肯定的に捉え、話の背景を理解してから自分の意見を伝えるようにしましょう。
最後に、「自己一致」とは、自分と相手に対し真摯になるということです。
相手の気持ちを理解するためには、相手の話に集中し、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、きちんと最後まで聞いてあげることが重要です。
相手の話を聞き流したり、興味を持たなかったりするのはNGだね。
共感的コミュニケーションとは、様々な場所で紹介されているスキルです。詳しい内容や実践方法については、本やSNSで学ぶことができますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。
②相手の意見は否定せず、ブラッシュアップさせる
2つ目は、「相手の意見は否定せず、ブラッシュアップさせる」です。
相手の意見を聞くときは、最後まで聞いた後、否定するのではなくブラッシュアップさせる意識で自分の意見を伝えましょう。
相手の話を聞く上で、一番やってはいけないのが、次の3つになります。
- 相手の話を最後まで聞かず、途中で遮る
- 相手の価値観を無視して、否定的な意見を言う
- 相手の意見を肯定するだけで、自分の意見を言わない
1つ目の「相手の話を最後まで聞かず、途中で遮る」についてですが、これが最もやってはいけない行動です。
人は、相手に自分の話を最後まで聞いてもらえないと、「興味を持ってもらえていない」「否定されている」といった気分になります。
相手の話を最後まで聞けない人に多いのが、「自己中心的でマイペース」「相手への思いやりがない」といった人です。
相手が話しているとき、舞台上のスポットライトは相手に当たっているのです。そのスポットライトに、出番ではない人が入り込むのは、失礼に値します。
会話のターンが相手にあるときは、横取りするのではなく、きちんと相手が最後まで話し終えるまで待ってあげましょう。
前置きが長かったり、結局何が言いたいのか分からなかったりする人と話していると、イライラしちゃって、途中で話を整理したくなるんだよね…
わかる。結論から言ってくれる?とか言っちゃいがちだなぁ…。
頭の回転やコミュニケーション能力は人によって異なるから、どんな相手でも思いやりをもって最後まで話を聞いてあげてほしいな。特に、後輩指導をする際は、きちんと話を聞いてあげることが大切だよ。
クマ部長の言うとおり、後輩からの報告を受ける際は、最後まで聞いてあげてから意見を言うようにしましょう。
2つ目の「相手の価値観を無視して、否定的な意見を言う」についてですが、これは物事を善悪や自分の物差しだけで評価してしまう人にありがちな行動です。
自分の意見を否定されると、誰でも不快な気分になるかと思います。
常に否定的な意見を言ってくる人に、自分の意見を伝えたところで、マイナスな気分になるだけなので、もうこの人とは会話したくないと思われてしまいます。
自分と他者の価値観は異なるため、人によって意見が異なるのは当たり前です。
相手の立場に立ち、相手の価値観や物差しを想像して、前向きになれるような意見を伝えるようにしましょう。
3つ目の「相手の意見を肯定するだけで、自分の意見を言わない」についてですが、これは相手によっては自分に関心を持ってもらえていないといった気分になります。
相手は自分のことを信頼して、悩みを打ち明けてくれているのです。
相手に対し、真摯に向き合い、勇気づけてあげるのが思いやりです。
1つ目で相手の話を最後まで聞く、2つ目で相手の意見を否定しない、3つ目で相手の意見をブラッシュアップさせる、以上3つが「相手の意見を否定せず、ブラッシュアップさせる」というコミュニケーション術になります。
③相手の理解レベルに応じた説明の工夫をする
ここまで、聞き手側のコミュニケーション術についてお話してきました。
最後は、話し手側のコミュニケーション術です。
相手に意見を伝える際は、相手の反応を見ながら、自分の話を進めることが大切です。
頭の回転が速い人やせっかちな人にありがちなのが、相手の理解度を無視して自分のペースで一方的に伝えてしまう行為です。
これでは、一方的に自分の意見を伝えているだけで、相手からしたらきちんとコミュニケーションを取れていない状態になっています。
また、自己中心的で自分の話したいように話すタイプもよくないです。
ダラダラと前置きばかり長く話す人、具体例ばかりで何が言いたいのか分からない人、こういった人と話していると、聞き手側が理解するのに疲れてしまいます。
相手の反応を見ながら、説明の仕方や言葉の選び方を工夫して、自分の意見を伝えるようにしましょう。
思いやりがあるように見えて、実はNGなコミュニケーション
次に、思いやりがあるように見えて、実はNGなコミュニケーションについてお話します。
NGなコミュニケーションといっても、本質的にはここまで話してきたことと共通していて、相手の立場に立てていないとやりがちな行為になります。
ここでは、意外とやってしまいがちなNGな行為を2つお話します。
- 相手が求めている以上に気にかけてあげる
- 親切を押し売りする
1つ目が「相手が求めている以上に気にかけてあげる」行為です。
これは優しい人にありがちなのですが、相手が求めてもいないのに、無駄に気にかけてあげたり、アドバイスをしたりする行為です。お節介な人ともいわれますね。
一番よくないのが、肝心な時に助けてくれないくせに、相手が求めていないタイミングで助けようとしてくる人です。これはただ自分のことしか考えていない行為ですね。
2つ目が「親切を押し売りする」行為です。
自分が良いと思った行動でも、相手にとっては恩着せがましいと思う場合があります。
例えば、自分が良いと思ったものは相手にとっても良いものであろうと思って押し付けたり、相手の反応を無視して自分が良いと思った言葉をかけ続けたりする行為があげられます。
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(正直あまり興味がないんだよな…。)
自分が良かれと思ってとった行動でも、相手にとっては負担になっているかもしれないということを理解しておくことが大切ですね。
思いやりのあるコミュニケーション術を身につけるメリット
私は、思いやりのあるコミュニケーション術を身につけることによって、人との信頼関係を構築するうえで様々なメリットを感じました。
特に感じたメリットは次の5つです。
- 他者からの信頼を得やすくなる
- 周囲の人に助けてもらえることが多くなる
- 自分の意見が通りやすくなる
- 良い縁に恵まれる
- 自分自身に対しても思いやりを持てる
①~④については、記載のとおりなのですが、⑤については少し補足しておきます。
相手に対し思いやりをもとうとすると、自然と自分に対しても思いやりを持つことができます。
また、思いやりをもつことを自分の軸にすると、相手からの見返りを求めないので、仮に相手から思いやりのない態度を取られたとしても、不快な気分になりません。
ただし、良い人になりすぎて、相手から親切心を搾取されて損をしてしまうのは良くありません。それは自分自身に対して親切ではない証拠です。
親切なコミュニケーションをとるうえで重要なのは、相手だけでなく、自分に対しても親切になることだと思います。
相手だけでなく、自分に対しても誠実でいることが大切だね。
まとめ
最後に、思いやりのあるコミュニケーションについてまとめておきます。
- 思いやりのあるコミュニケーションとは、相手の立場に立ち、相手の気持ちを理解した対応をとることが重要である
- 思いやりのあるコミュニケーションをとると、周囲からの信頼を得て、良い縁に恵まれやすくなる等、多くのメリットがある
- 自分にも思いやりをもつことにより、相手にも思いやりをもつことができる
以上です。
自分にも相手にも親切な心を忘れず、良い人間関係を構築できると、人生が豊かになりますね♪
以上!おしまい!